在日コリアンについてのFAQ
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「在日」とか「在日韓国・朝鮮人」とかいろいろな呼び方があるようですが,それぞれどう違うのですか。

日本に定住している韓国人や朝鮮人のことを呼ぶとき,在日韓国・朝鮮人,在日朝鮮・韓国人,在日韓朝鮮人,在日韓国人,在日朝鮮人,在日韓人,「在日」,在日,在日コリアンなど,多くの表現が使われます。これらの表現の使い分けは,とても微妙で複雑です。

国籍に注目して,韓国籍をもつ人だけを指して「在日韓国人」,朝鮮籍の人を「在日朝鮮人」と表現する使い方があります。しかし,韓国と北朝鮮の両国を含めて「韓国」や「朝鮮」と呼ぶ人にとっては,「在日韓国人」も「在日朝鮮人」も,日本に住む朝鮮民族全体を意味します。

これではあまりにも複雑で誤解されやすいため,しだいに「在日韓国・朝鮮人」という使い方が広がっていきました。「在日朝鮮・韓国人」という表現もありましたが,最近ではあまり聞きません。

「在日韓国・朝鮮人」とならんでよく耳にするのが,「在日」です。これは,日本での定住が既成事実となった1970年代に二世たちを中心に使われはじめた言葉で,“ただの外国人(朝鮮人や韓国人)ではなく,日本社会に生まれ育ったマイノリティなのだ”という意味が込められています。したがって,ただ在日とするのではなく,括弧をつけて「在日」と強調して使われます。

「在日」という表現は,韓国や朝鮮という言葉の使い分けを気にせずにすむうえ,「在日韓国・朝鮮人」のように長ったらしくなく使いやすいですし,朝鮮や韓国という差別的な語感を含む言葉を使いたがらない人にも好まれました。「在日」にこめられた当初の思い入れはしだいに薄れ,括弧のはずれたただの“在日”という使い方もされるようになりました。

しかしそもそも,「在日」といっただけでは,在日何人なのかわかりません。また,「在日韓・朝鮮人」というと,日本国籍を取った人は外れてしまいます。そこで最近使われるようになっているのが,国籍にかかわりなく民族集団全体を指示できる「在日コリアン」です。あるいは,まだ市民権を得てはいませんが,「在日韓朝鮮人」という呼称も提唱されています。

また,差別的な語感を避けるだけのために,「在日」という言葉が使われることに憤懣を感じる人もいました。そういう人は,また「在日朝鮮人」という表現を好んで使っているようです。今度は「在日」を強調するためでなく,朝鮮民族の「朝鮮」を強調するために。「在日韓人」というのも同じ動機から使われはじめています。

結局のところ,定まった呼称はありません。したがって,「呼ぶ人本人が責任を持って呼びたいように呼べばいい」ということになります。