在日朝鮮人をめぐる時事問題
Vol. 17


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  • 1996/10/13 配信

    過去2ヶ月間の動向

     「時事問題」は継続こそが重要と考えて,これまで日記のつもりで書きつづってきましたが,ここ数ヶ月,実生活が多忙を極めて更新作業ができませんでした。その間,ぜひとも登録しようと思った記事がいくつもあったのですが,その多くがアメリカへの移転準備のどさくさにまぎれて消えてしまいました。残念です。

     ともあれ,手元に残った資料をもとに,ここ2ヶ月間のできごとを拾っていってみましょう。


  • 1996/08/10 配信

    梶山官房長官が朝鮮統一の弊害等に言及

     すでにご存じの方が多いでしょう。梶山静六官房長官は8日昼、山梨県富士吉田市で開かれた日経連経営トップセミナーで講演し、有事立法の必要性を強調する文脈において、(1)朝鮮半島有事のさいには在日の民族組織を通して日本でゲリラ戦が展開される,(2)南北朝鮮が統一を期に疲弊すると、(不当な)賠償請求が噴出する、などの可能性に言及しました。

     これにたいして、当然のことながら在日の民族組織である韓国民団と朝鮮総連はただちに抗議の談話を発表し、韓国では与野党、マスコミがこぞって猛反発しました。それぞれ簡単に紹介しましょう。

     こうした反発をふまえて、梶山氏は講演翌日9日の午前、金太智駐日韓国大使に電話をかけて陳謝するなど、波風の沈静化に躍起になっているようです。以下に毎日新聞ニュース速報[8日付け]から梶山発言の要旨を掲載いたします。

     ―――――――― 梶山発言の要旨 ――――――――

     私は(防衛庁に)飛行機なんかプラモデルと同じだ、買わなくてもいいと言っている。何によって戦うのか。有事立法しかない。戦うとき、警察法を適用して治安や防衛出動ができるもんじゃない。だから今、有事立法はどうしても平和なときに考えてやっておかないといけない。超法規でやると海外まで出て行くかもしれない。今の時代、冷静な時代に日本の自衛はどうあるべきか。

     日本を守ってもらう米国の軍事力があるならば、米国への反対給付として何があるか。軍事力以外で米国の極東展開にあらゆる便宜を図る、そのことをやることが明確な答えだ。

     そして、なお恐ろしいことは今考えないと朝鮮半島で何かあったとき一番大変。朝鮮半島でドンパチやって日本に影響ないなんてことはない。例えば大量の難民が来たとき。偽装難民もある。特に武器供与されたらどうする。彼らには国内に組織がある。南と北の。それが内紛状態になったとき、日本の自衛隊はどう戦うか。全く能力を欠く。市街戦は1回もやったことがない。紛争、戦争は可能性としては市街戦、あるいは局地的ゲリラから始まる。何よりも怖いのは、そういう国々が一緒になって、米軍がなかった日本を考えてごらん。東独と西独がいっしょになる時、西独はものすごく疲弊した。もしもお隣で一緒になったら、南は疲弊する。疲弊した補給をどこに持って行くか。かつて植民地支配した日本よ、賠償をくれてもいいではないか、もう1回私たちもやってみたいと言わないという保証はない。

     米軍が何より大切であり、私たちはいま日米安保を何より重く見ている。沖縄の基地に私の政治生命をかけて、何とか来春の5月は乗り切りたい。これをしないと、日米安保は根底から崩れてしまう。

     (戦後)50年たって失敗したのは、自衛隊を強固なものにしておかなかった、有事立法をしなかった。米軍の恩恵、存在をどういうふうに理解するか。特に冷戦崩壊後の米軍の存在をどう見るか、こういう問題の視点が欠けていたのではないか。


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