ひびけ! コリアのこころ in 守口

京都大学の大塚恒平さんが守口のイベントを取材してくれました。
以下,大塚さんのレポートです。

2月9日に守口エナジーホール(文化センター)であった、守口チャンゴの会主
催、関西韓国YMCAアジア青少年センター韓国民俗芸術科出演の「ひびけ! コ
リアのこころ」というイベントを見てきました。
守口チャンゴの会や私も属する寝屋川チャンゴの会のメンバーが出演すると
いう事で、行ってみました。
農楽といった音楽だけでなく舞踊も楽しめ、また慣れ親しんだ農楽も今まで
見たことのない新しい可能性を感じさせてくれて、とてもいい舞台でした。

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プログラム

●個々の演目の説明に関してはほぼこのプログラム中に含まれるので、以下は写真の場面の説明と私の感想のみにとどめます。

チャンゴ演奏

●プログラム1番のチャンゴ演奏は写真を撮れませんでしたが、10名以上もの奏者が息を合わせ、時には掛け合いながら演奏する様は圧巻でした。

花冠舞

僧舞でも見られる特徴的な長い袖を、振り回しながら舞う艶やかな舞。
最初は全員が同じ立場での秩序だった動きから、次第に赤服の女性を中心とした遊んでいるような華やかな動きに変わる構成がよかった。

オッチュンモリシンカルテシンム

亡くなった王を黄泉への道へ導く舞。
テピョンソ? がベースの物悲しい音楽の中で、白服に身を包んだ女性が最初は何も持たず朝鮮民族独特のあの手の動きで舞う。
あの手の動きは宮廷舞踊であっても民衆の芸能であっても朝鮮民族に共通のものなのだなあと、感心してしまった。
そして途中から祓え串のようなものを持ち、場を掃き清めるように厳かに舞う。

剣舞

剣の舞といっても、持つのは長剣ではなく、手の平に収まるような短剣を両手に持って舞う。
その剣も根元が柄ではなく自由に動くようになっており、それを普段は上腕部に載せつつ、時折ヌンチャクのように振って舞う。
その時、「シャン」と小気味好い音が響いておもしろい。
曲はやはりテピョンソ? が中心だが、雅楽というか軍楽と言うか、そういう感じの音楽。
最初のうちは剣を持っておらず例の手の動き、途中からどこかから剣を出すのだが、そのまだ剣を持っていない時に、時折見せるチマを両手で後ろへさっと掻き揚げる部分が優雅で素晴らしい。

サムルノリ

●プログラムに付いていた、サムルノリに用いられる楽器の説明

これも大人数のサムルノリ。が、息はぴったりです。
今までに聞いたことのない長短(リズム)があって、楽しめました。
これは舞台の下手側ですが、上手側のチンは私の友人だったのですが...うまく写真が撮れていなかったので下手側を載せました。

サムルノリと言えば、やはり見せ場はここじゃないですかね、ケンガリの掛け合い。
私はここが一番好きです。

プンムル

フィルム切れで上の二枚しか写真は撮れなかったのですが、素晴らしいプンムルでした。
見せ場は全部上の写真の後.....。
勇ましいプッチュムや、華やかなソゴチュム、プッとソゴの掛け合いなど、それも舞台全体を使ってダイナミックに演じ、それでいて演奏は乱れない様はとにかく凄かったです。
全て終わった後のアナウンスでは、これでも舞台が狭すぎたというのですから、本気でやればどれだけ凄いか.....。
サムルノリは本場のプロのを見たことがあるのでその凄さは分かっていたのですが、農楽はあちこちの民族文化祭で見慣れているし、まあ大体分かった、これ以上は男寺党のように仮面劇だの軽業だの加えない限り農楽というもの自体は見せ物としてはこれが限界だろうと勝手に分かったつもりになっていたのですが、うれしいことですがその思い上がりを粉々に今回打ち砕かれました。
音楽としても見て楽しむものとしても、プンムルというのはまだまだ可能性のある深いものなのだと思い知らされました。


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