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ひとくちに朝鮮民族の伝統音楽といってもいろいろあります。たとえば伝統楽器の数をみても,廃れたものを合わせると60にものぼります。日本の伝統楽器に笙とかしちりきとかありますよね? ああいうタイプの筒笛などもあります。もっとも代表的な伝統楽器をひとつだけ挙げるなら伽耶琴(カヤグム)ということになるでしょうが,ここでは打楽器を中心にとりあげながら「農楽」の基礎について説明していこうと思います。
なぜかって? まぁ私がそれしか知らないということもありますが(^_^;),農楽は在日朝鮮人が民族文化をまもり育てるうえでもっとも精力的にとりくんできた音楽であり,在日朝鮮人にとって“民族の誇り”を象徴するものでもあるからです。
さて,まずは楽器の紹介からいきましょう。
以上4つの打楽器を使った音楽が,「サムル(四物)ノリ」です。サムルノリは,農楽をベースに近代的なアレンジを加えて完成されたものです。農楽にはそのほか,以下のような楽器が使われます。
では,農楽のリズムの解説に移りましょう。日本のリズムと言えば,「パパンがパン」とか「パン,ウン,パン,ウン」という2拍子ないし1拍子が多いですよね。それにたいして,朝鮮のリズムは「チャンダン」(長短)と言って3拍子が主体です。農楽は,3拍子系を中心とした全12種のリズムを変拍子しながら組み合わせてできあがります。
などと言っててもきっと分からないと思いますので,まず2つの例を用意してみました。16bitモノラル11KHzとギリギリまで音質を落としてサンプリングしてありますが,それでもサイズがかなり大きいですね。Real Audio Player をお持ちの方は,拡張子が ra のファイルをクリックしてください。ver.3でエンコードしなおしたところ音質が向上していますので。
今日はここまでです。また今度追加しておきます。
「チン」は,もともと軍隊に使われていたドラでした。いろんなサイズのものがありますが,これは持ち歩くタイプの代表的な大きさです。打楽器のなかでは最低音。ベースのパートをはたし,農楽の拍子(全12パターン)を決定する役割を持ちます。ロックのドラムスで,バスドラがビートを決めるようなものです。バチ(朝鮮語で「チェ」と言います)は先端が布で覆われた木製のものを使います。
chin01.wav (77KB)|chin01.au (39KB)
「ケンガリ」は,チンの直径を小さくして,厚みを薄くしたものです。写真ではチンと同じサイズに見えるかもしれませんが,かなり違います。チンとは大きさも違いますが,より大きな違いは,布で覆われていない木製のバチを使うためとてもカン高い音がすることです。打楽器のなかでは最高音で,チャンゴとともにリード楽器のパートを担います。奏法は大きく分けて2種類あります。握り手を裏面に押しつけて「カンッ!」という短い音をならす打法と,握り手を開放して「カーン」という余韻をのこす打法です。
kkwaeng01.wav (62KB)|kkwaeng01.au (31KB)
「チャンゴ」は,プッとともにかなり古くからある楽器です。左右両面に皮が張ってありますが,それぞれ素材も音色も奏法もちがいます。まず左側は,牛皮でできていて低めの音が鳴ります。こちらは先端が布で覆われたバチを使うのが一般的ですが,平手でじかにたたいてもかまいません。そして,右側には馬の皮が張ってあり,やや高めの音が鳴ります。竹でできたムチをしならせながら微妙なタッチで多様な音色をたたきだします。両方のバチの握りかたを見てください。ほかの楽器とちがって,手首は縦ではなく横に回転させます。
「プッ」は太鼓の総称なのですが,一般には写真のようなタイプのものを指すことがおおいですね。「パンソリ」という音楽のジャンルにも使われます。というより,もともと農楽には使われていなかったという話もあるのですが,詳しくは知りません。
buk01.wav (135KB)|buk01.au (135KB)
「ソゴ」は見てのとおり,でんでん太鼓そのものです。
「テピョンソ」は二枚リードを使うチャルメラのような楽器です。二枚リード楽器の常ですが,巧い人ほど柔らかな音を出せます。
ゆったりとした静かな曲相 samul01.wav(268KB)
samul01.au(173KB)
samul01.ra(25KB)12.4秒 軽快で力強い曲相 samul02.wav(345KB)
samul02.au(135KB)
samul02.ra(32KB)16秒
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