サービス残業

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 日本の企業はゲゼルシャフトではなく、擬似ゲマインシャフトだ――昨日、こんなことを書きました。少なくとも、そう信じている人は多いです。日本型経営を下支えしているのは家族主義的特徴だ、と。

 例えば終身雇用制。労働者は一度就職した企業に定年まで勤め、企業は解雇しない。社員は規定の労働時間と給与を超える貢献をする一方、企業は社員を家族のように人生まるごと抱え込む。なるほど、家族主義的じゃないか、というわけです。

 これにはいろいろと異論もあるのですが、まぁ、近世から引き継いだ慣習の名残があることは確かでしょう。大名に仕える家臣、商家に勤める従業員、職人に師事する徒弟など、終身雇用制のイメージの源泉はそのあたりにある。

 さて、バブル崩壊後、日本型経営は徐々に変質してきたともいわれていますが、そうそう急激には変わらないというのも日本の特徴のひとつでしょう。

 例えばサービス残業。厚生労働省がいくら通達を出しても、労働基準監督署がどれだけ是正勧告を打ち出しても、これがなかなかなくならない。職場の和を乱すくらいなら、時間を犠牲にしたほうがマシだと考えてしまい、無理に退社することはできない。誰も帰ろうとしない。そしてタダ働きを続ける。

 会社側から、有形無形の圧力もあったりするわけですが、なにせ明白な労働基準法違反ですので、内部告発をすれば確実に立ち入り検査が入って是正されます。したがって、これについては労働者側の意識の問題のほうが大きい。日本型労働慣行とでもいうべき、悪しき風習です。

 もう、会社が社員の人生を丸抱えで保証する時代は終わりました。そろそろ、労働者も考えを改めるころだと思うのですがね。

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このページは、mskimが2007年4月20日 11:03に書いたブログ記事です。

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