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残念ながら平地にあるダルトン・ハイウェイのまわりには、森林限界がクッキリとわかる箇所がありませんでした。そこで、高地を走るスティーズ・ハイウェイで撮ったのが左の写真です。ほぼ山頂イーグル・サミットの近く。
この針葉樹はブラック・スプルースという種類で、成長がたいへん遅いのですね。年間に1〜2cmしか伸びないらしいです。右の写真のいちばん背の高い木などは、おそらく200〜300年は生き延びてきたものと思われます。
成長は遅いながらも、わずかな光を奪い合って上に上にひょろひょろと伸びていきます。葉っぱなんか上のほうしか生えていない樹木も少なくありません。
ところが、他の樹木よりも背が高ければ有利かというと、そうでもないのですね。成長が早すぎれば、20年に一度とかの大風に耐えられず、傾いたり折れてしまったりするからです。
だから、過当競争でひょろひょろになりながらも、歩調を合わせて、ある程度の密度を保って、防衛しあっているわけです。協調的競争とでもいうんでしょうか。
でも、やっぱり限界線を越えて、競合者に光をさえぎられることのない場所へとチャレンジするやつもいるわけですね。
20年後にチャレンジャーたちが生き残っているかどうかは分かりません。でも、たとえ温暖化で潜在的な生存可能圏が広がっていたとしても、そうやって実際にフロンティアを広げていくチャレンジャーがいなければ限界線は変わらないままです。



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