Wikipediaによると、GPAとは以下の通り。
Grade Point Average(グレード・ポイント・アベレージ)は、世界標準的な大学での学生の成績評価の方法である。欧米の大学で一般的に使われており、留学の際など学力を測りやすい。ようするに、大学入試でおなじみの評定平均値ですね。日本でも、高校ではどこでも利用しているものですが、大学ではなぜか導入が遅れています。おそらく、数値化して公表するには、評価の公平性、透明性に自信がないという教員が多いのでしょう。また、現状で問題のない4段階評価(優、良、可、不可)制度を5段階評価に変えようというのですから、まぁ慎重になるのも分かります。うちの大学でも導入に向けて議論をつめてもらっている段階ですが、アッサリ承認という流れにはなっていないようです。各科目の五段階評価を、
以上のように計算し、それに各単位数を掛けて足した合計点を総単位数で割ってスコア化するものである。オールAなら4.00、オールFなら0.00となる。
- 優(90点〜100点)はA - 4
- 良(80点〜89点)あるいはB - 3
- 可(70点〜79点)あるいはC - 2
- 準可(60点〜69点)あるいはD - 1
- 不可(59点以下)あるいはF - 0
さて、GPAの算出そのものは、学力評価の国際化や学力指導の体系化など、さまざまなメリットはあっても、デメリットはほとんどありません。うちの大学でも、おそらく再来年度から導入ということになるでしょう。
むしろ問題は、GPAの導入が決まった後、それをどう利用するか、ということなのですね。たとえば、2年生後期までのGPAが2.0以下の学生は進級させない、とか、4年生後期までのGPAが2.0以下の学生は卒業させない、といった運用例があります。こうなると、たんに評定平均値を算出するという事務手続きの問題だけでなく、どういう学力指導を行うかという教育理念にかかわる問題になります。
ぼくが提案したのはもう少し穏健で、前年度のGPAが2.0以下の学生には履修可能単位数を制限するという、いわゆる「キャップ制」との融合案です。それでも、「多少無理してでも4年で卒業させてあげる」というスタンスから、「きちんと学力を身につけていなければ5年以上かけて指導する」というスタンスへの転換を含むことになります。どうせ来年度にはもう間に合わないので、じっくり議論してもらいましょう。
ところで、昨日UCLAのことを書きましたが、UCLAでのGPAの運用はたいへん厳しいものです。もう詳しいことは覚えていませんが、専門科目のGPAが2学期続けて一定の得点を下回ったら退学勧告を受ける、というものです。しかも。「一定の得点」というのが2.0などという低い値ではありません。学部によっても違うのでしょうが、3.6以上とかだったと思います。ようするに、専門科目はただ合格するだけではダメ、「良」でも不適格で、「優」をとらなければならないということです。
これは、たとえ旧帝大であろうと、日本の大学ではちょっと導入が難しいでしょうね。

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