しばらく使ってみましたよ、ツイッター。結論から言えば、意外といいかも。
前回のエントリーでは「危険なメディア」だという含みがありました。個々のユーザーにはネット依存症を発症させ、社会的にはネットイナゴの大量発生を後押しする、というイメージですね。
ネット依存については、おそらく当初の懸念の通りでしょう。これからどんどん深刻化していくはずです。かつて「ミク中」という言葉がありましたけど、なにせツイッターはSNSよりリアルタイム性が高いですから。試しに、「Twitter」+「ネット依存」でググってみると、すでにたくさんのテキストがある。今後も増えていく一方でしょう。
それに対して、ネットイナゴの大量発生については、少々、勘違いをしていたかもしれません。
いや、まったくの間違いだとも思いませんよ。この1週間あまりの間に、ツイッター内で2件のデマの発生&流布を目の当たりにしました。下の参考文献に詳しいですが、一定の心理学的・社会学的な条件がそろえば、事実に基づく合理性はなくともうわさは広まるものです。そして、ツイッターには「一定の心理学的・社会学的な条件」があふれているのですね。そして、一気に流布したうわさによって、多くのネットユーザーがある種の"正義感"を刺激されれば、ネットイナゴの発生につながります。
◎川上善郎 『うわさが走る―情報伝播の社会心理』 サイエンス社
◎早川洋行『流言の社会学―形式社会学からの接近―』青弓社
ただね、例えば2ちゃんねると比べて、標的となるテキストの投稿からネットイナゴが発生するまでの時間は短くなるかもしれないけど、ネットイナゴが発生する頻度自体はむしろ低くなるかもしれない、というのが現時点での印象です。
というのも、まだ詳しく書けるほど整理してはいないけど、うわさの流布を阻害する心理学的な条件と社会学的な条件も備わっている(ように思われる)のですね。
その結果、少なくとも現時点では、日本のインターネットの歴史の中でもっとも創発民主制に近い状況ができあがっているのがツイッターである、といえるのではないかと感じています。

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