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御大自らレスを頂き感謝します。
先日警告をお受けしましたが、使用上の注意を熟読の上、なるべく
表現に気をつけながら、自分の信ずることを投稿することに
致します。
▼金明秀さん:
>▼工学系研究者さん:
>>そうですか。いっぱいあるのですか。それは知りませんでした。
>>ちなみに、少なくとも私の暮らしている
>>ヨーロッパの先進国では外国人には何の権利もございませんが。
>>もちろん滞在許可と労働ビザを頂きましたが。
>
>
>ご自身で知らないと書いている通り、この部分でのあなたの知識と理解には間違いが多いようです。単純な事実をいくつか指摘しておきたいと思います。
社会学が御専門の先生ですので私が知っていることなど当然
御存知と思いますが、あえてお返事を書かせていただきます。
>
>些末なことからいえば、EU圏内の国籍者であれば外国人であっても地方参政権が与えられます。
このあたりはEU圏内に住んでいる私から見ると、何かごまかされている
ような気がしますが。EUというのは当然御存知の通り、ヨーロッパの国々が
アメリカや日本という経済大国に対抗するために、ヨーロッパの国々が
まるで一つの国のように機能する為に創られた連合体です。
例えば、私もこちらでIDカードや自動車免許証を持っていますが、
一つの国でそれを取得すれば全てのEUの国々でそれは有効です。
国境ではパスポートコントロールもありません。
このように、EU圏内の国同士では相互に自由に行き来ができます。
これらは先進国同士お互いになるべくイコールの条件で、
また、連合を組むことがEU各国に大きなメリットがあるから
なされたことは当然のことでしょう。
ただし、EU圏外のヨーロッパになると途端に話は変わります。
まず、入ることができません。EU圏内への在住許可申請は非常に
厳しいです。またEUはEU外のヨーロッパを経済植民地のように
扱ったりしているそうです。たとえばルーマニアでは安い人件費
を目当てにEU内の企業の会社が進出しています。そしてEU
諸国はそれをルーマニアに対する経済支援といって善意のように
主張しています。その一方で、ルーマニアの企業がEUに対して
独自で輸出するには大きな制約があると、ルーマニア人が愚痴を
こぼしておりました。
EU諸国の最近の問題としては、例えばドイツではトルコからの不法入国者や
オランダではモロッコやイスラム系の難民の増加が大きな問題となっております。
労働力不足で安い労働力を求めてそれらの人々の流入を一時は歓迎していたの
ですが、最近の景気の停滞とイスラム人は頑なにイスラムの信仰を貫き、
現地の言葉を全く覚えないといったように、彼らは地域にまったく溶け込もうと
しないとあるボランティア団体の女性は嘆いておりました。
ヨーロッパ人も「郷に入らば郷に従え」といった考え方をもっているんだと
妙な感動を覚えましたが。
>
>EU圏外の国籍者の扱いについては、一口に「ヨーロッパの先進国」といってもずいぶん違いがあります。参政権以外にもいろいろな権利を制限している国もありますが、一方で、地方参政権を与えている国も少なくありません。
北欧の国では一部そうだと聞いていますが、多いかと言われると
多いと言えるのでしょうか?さらに、北欧の国では永住権の取得は
ほとんど不可能なくらい困難と聞き、さらに永住者の割合は統計的に見ると
誤差にもならないくらい小さい比率にしかないと聞き及んでいますが。
知りませんので是非教えていただきたいのですが、
ちなみにフランス、ドイツ、イギリス、オランダなど、EUをリードする
国々も参政権を与えているのでしょうか?
なにか先生の御意見はまず結論ありきで、その後うまく結論にもっていく為に
都合の良い一面だけにハイライトをあてながら、他人を説得するように
感じられます。社会学ではそのような手法をとるのが常識的なのでしょうか?
これは単なる私の主観に過ぎないのでしょうか?
私はむしろ、ヨーロッパ人ほど利己的で計算高い人種はいないと
思います。そして彼らは自分に不利になるようなことは絶対に
YESとは言いません。アジア人に比べて遥かに合理的な考え方をしている
ように見える一方で、彼らは伝統を頑なまでに守ります。
さらに、人々はステータスというのを自然と意識している
ようです。先生のご意見はこちらで暮らしていていろいろな国籍をもつ人々と
交流をもった私の実感からはかなりかけ離れているというのが
正直な私の感想です。
ところで、EU圏内の国はお互い先進国で、それぞれ一長一短があり
お互いが実質的にイコールの条件で相互主義に基づく契約を結びやすいと
思います。さらに、陸続きのため、長い歴史の間にいろいろな交流もあり
共通の文化をたくさん持っています。一方、日本と韓国では国力の差も
ありますし、海を隔てている所為かヨーロッパほどに頻繁な交流が
あったかどうかは疑問です。そのような差異を無視して
「ヨーロッパではそうだから日韓もそうあるべきだ」といったstraightforward
な主張は多くの人々を納得させるに足るものなのでしょうか?
日韓ではどのようにしたらイコールの取引ができるのでしょうか?
正直申しまして、日本人には韓国とこうした取引をするとしたときに、
どう言うメリットが日本にあるか見えてこないような気がします。
長々と失礼致しました。
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