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▼工学系研究者さん:
>もちろん、以前先生が私の事実認識が間違っているとのご指摘を頂いたように、
>私の友人の事実認識に間違いがあるかもしれません。社会学が御専門の先生の
>御判断を頂きたいと思います。
前投稿はあまりに不親切だったと思いますので、少しだけ補足しておきます。
まず、オランダの件ですが、あなたのオランダ人の同僚が事情を知らないということも十分に考えられますが、むしろ、あなたとの話の中で国政の参政権と地方参政権が混同されていると解釈したほうが自然でしょう。両者を混同したのが、あなたなのか、その同僚なのか、あるいは両方なのかは分かりませんが。
定住外国人に居住国の国政参政権を付与すべきだという学説もありますが、どの国の学会でも今のところ少数意見ですし、実際に付与している国はニュージーランドくらいではなかったかと記憶しています。それに対して、一般に議論の対象になっているのは、住民の権利である地方参政権です。
次にイタリアの件ですが、これは完全な誤りです。オランダ人の同僚、イタリア人の同僚、あなた、の誰が間違ったのかは分かりませんが。
イタリアは外国人に対して比較的寛容な国です。国籍取得条件もけっこう緩やかだし、2重国籍も容認しています。定住化が進んだ超過滞在外国人の滞在資格を正規化するようなことも行われます。在外国民の選挙権だって、憲法で保障されています。
国籍を取得しても参政権がないというのは、どこから生じたカンチガイなのか想像も及びません。元首の被選挙権を自国生まれの国民に限定している国はありますが、参政権一般を帰化者に認めないといった重大な人権侵害は聞いたことがありません。
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