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【9】北方四島問題、どう思います? 加藤 01/7/10(火) 23:34

  【28】千島放棄は国際公約。 米津 篤八 01/7/16(月) 23:19
 ┗ 【29】Re(1):千島放棄は国際公約。 加藤 01/7/17(火) 2:04
 ┗ 【32】「領土問題」に対する国際認識。 米津 篤八 01/7/18(水) 3:24

【28】千島放棄は国際公約。
 米津 篤八 E-MAIL  - 01/7/16(月) 23:19 -

引用なし
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   ▼加藤さん:

> 国際条約は尊重すべきものだと思いますが、永遠不滅のものではないで
>しょう。

もちろんそうですね。私も永遠不滅などとは言っていません。一旦ロシアの千島領有を受け入れた上で、平和裏に日ロ二国間で交渉して引渡してもらうことは、平和条約も禁じていません。

> 日本の要求が、歴史的に非常識なものであるなら別ですが、前回触れた
>様に、四島は江戸時代末期にロシアと交易開始した時に確定した領土なの
>ですから、戦争による領土拡張を否定した、カイロ宣言〜サンフランシスコ
>講和条約の精神にも反していないと思いますし。

ロシア側、あるいは日本の軍国主義で被害をこうむった側はこう思うでしょう。
「さんざん戦争で領土拡張をしてきた日本が、いざ領土を奪われる側にまわったら、とたんに領土拡張反対だと。都合のいい話だ」と。

また、全千島を放棄するというサンフランシスコ平和条約での条項を受け入れたのは、日本が世界に向けて発した国際公約であり、それと引き換えに、日本は戦争の終結と「独立」を手に入れたのです。「やはり千島放棄は間違いだった。ソ連の千島領有はけしからん」というのなら、平和条約を破棄して、再び連合国(=国際連合)と戦争状態に入るのが、筋というものです。

> この投稿前に、各党の基本政策を Web で調べましたが、北方四島復帰に
>反対している政党は見あたりませんでした (社民党は記載が見あたりませ
>んでしたが)。共産党なんかは全千島を自国領と主張してるみたいですね。

私には、「北方領土」問題となると、とたんに右から左まで一致団結してしまうほうが、恐ろしいですね。領土問題は魔物だと思います。

日本共産党の領土問題政策への批判は、次のURLを参照。
http://www5.ocn.ne.jp/~jcpc-net/siryousitu/territory/a-kaidai.htm

>>韓国とロシアが千島列島海域の利用をめぐってどのような条約・協定を結んだ
>>としても、それは両国の自由であり、日本に口を挿む権利はまったくありません。
>>北方4島周辺での韓国漁船の操業を差し止めようとするのは不当な干渉と言う
>>べきでしょう。
>
>…と、御考えなのは分かりました。

私だけでなく、世界的にみても、いまの日本政府の主張は理解されないでしょう。
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)@c163.tb.cablenet.ne.jp>

【29】Re(1):千島放棄は国際公約。
 加藤  - 01/7/17(火) 2:04 -

引用なし
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   ▼米津 篤八さん:
>ロシア側、あるいは日本の軍国主義で被害をこうむった側はこう思うでしょう。
>「さんざん戦争で領土拡張をしてきた日本が、いざ領土を奪われる側にまわったら、とたんに領土拡張反対だと。都合のいい話だ」と。

 あの〜、散々国際公約、条約の文言に厳格だった米津さんが、どうして
突然カイロ宣言以降の「領土拡張否定」の精神を否定されるんですか ?
 それに、アジア諸国はともかく、第二次大戦の日ソ関係に限れば日本は
一方的な被害者ですよ ?

>平和条約を破棄して、再び連合国(=国際連合)と戦争状態に入るのが、筋というものです。

 正気でおっしゃってますか ? 私は前回の記事で、サンフランシスコ講和条約
に参加した国の中で、日本の北方領土返還運動に反対している国が「具体的に」
存在するのですか ? と聞きましたが、それについてはいかがです ?
 反対している国が存在しないなら、条約内容の更新、改訂、見直しに何の問題
もないと思いますが。何故、戦争状態に入らなければならないのでしょうか。

>私だけでなく、世界的にみても、いまの日本政府の主張は理解されないでしょう。

 あのー、前回の記事に書きましたが、サミット参加国は日ソ間に領土問題
が存在することを認識しているはずですが ?
<Mozilla/4.7 [ja] (Macintosh; I; PPC)@slip-210-88-161-200.kw.jp.prserv.net>

【32】「領土問題」に対する国際認識。
 米津 篤八 E-MAIL  - 01/7/18(水) 3:24 -

引用なし
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   ▼加藤さん:

>>ロシア側、あるいは日本の軍国主義で被害をこうむった側はこう思うでしょう。
>>「さんざん戦争で領土拡張をしてきた日本が、いざ領土を奪われる側にまわったら、とたんに領土拡張反対だと。都合のいい話だ」と。
>
> あの〜、散々国際公約、条約の文言に厳格だった米津さんが、どうして
>突然カイロ宣言以降の「領土拡張否定」の精神を否定されるんですか ?

誤読されているようなので、説明します。
私自身は、領土拡張は否定されるべきだと考えています。ソ連の南千島と歯舞・色丹の領有は、カイロ宣言の領土不拡大の原則に抵触することも確かです。将来的にはその領域はアイヌを中心とした自治区域とすることが望ましいと思います。

<カイロ宣言>
http://list.room.ne.jp/~lawtext/1943Cairo.html
「右の同盟国は、自国のために何の利益も要求するものではない。また、領土拡張の念を有するものではない。」

しかし帝国主義的膨張政策をとってきた大日本帝国の領土が逆に武力によって削られたからといって、その継承国たる日本国には「領土不拡大の原則」を持ち出して領土の回復を要求する権利はありませんし、世界的に何の説得力もありません。

> それに、アジア諸国はともかく、第二次大戦の日ソ関係に限れば日本は
>一方的な被害者ですよ ?

ソ連の対日戦は単に日ソ両国間の限定戦争ではないことに留意すべきでしょう。何度も書いたように、ソ連はアメリカの強い要請に応えて、連合国の一員として参戦したのです。
また、カイロ宣言は朝鮮の独立を決定していますし、ヤルタ協定は中国の解放に触れています。つまりソ連の対日軍事行動の目的の一つは、日本帝国主義からのアジア解放だったわけです。
http://list.room.ne.jp/~lawtext/1945Yalta.html

それに、「日本は一方的な被害者」というのも、ソ連参戦以降だけをクローズアップした近視眼的な見方です。

1940年に日ソ中立条約をまとめた松岡洋右自身、その2カ月後に独ソ戦が始まると、「中立条約は始めから止めてもよかった」と発言しています。さらに松岡は7月の御前会議で(独ソ戦に日本が参戦しても)「文面上よりすれば不信行為にあらず」と述べ、御前会議は独ソ戦が日本に有利に展開すればソ連に対して武力行使を行うことを決定しました。実際に日本はソ連国境に大部隊を展開して関東軍特別大演習を行って、参戦の準備をしています。

さらにさかのぼれば、日露戦争、シベリア戦争、ハルハ河戦争(ノモンハン事件)があり、日本は常にロシア(ソ連)の領域を脅かしてきたわけで、ヤルタ協定がわざわざ「1904年の日本国の背信的攻撃」に触れているように、これらの日本帝国主義の軍事行動もソ連の対日参戦に一つの国際的説得力をもたらしているのです。

>>平和条約を破棄して、再び連合国(=国際連合)と戦争状態に入るのが、筋というものです。
>
> 正気でおっしゃってますか ? 私は前回の記事で、サンフランシスコ講和条約
>に参加した国の中で、日本の北方領土返還運動に反対している国が「具体的に」
>存在するのですか ? と聞きましたが、それについてはいかがです ?

イギリスとフランスが、日本政府の平和条約新解釈と領土要求に極めて否定的な回答を示したことが知られています。日本外務省はいまだにこれらの回答を公表していません。
http://home3.highway.ne.jp/taku-f/kuril.html#LAST

> 反対している国が存在しないなら、条約内容の更新、改訂、見直しに何の問題
>もないと思いますが。何故、戦争状態に入らなければならないのでしょうか。

日ロ二国間の話し合いで領土に変更を加えることと、サンフランシスコ平和条約を破棄・改定することは、まったく違う問題です。日本政府・外務省を含め、「条約内容の更新、改訂、見直し」に賛成する国は一つもないはずです。

和田春樹氏は『北方領土問題を考える』(岩波書店)でこう書いています。

「戦争状態の清算としての平和条約は一度結べば、これに従わなければならない。平和条約を破棄することは戦争の再開にもひとしい。気に入らない条項を破棄することも、同じ意味を持ちかねない。戦争の悲劇を清算した条約を修正することは歴史のやり直しを主張することで、不可能というほかない。解釈を修正することは、連合国間に一致があれば可能であるが、その修正はおのずから説得性と合理性のある範囲のうちのものでなければならない。一致がなく、解釈をめぐって連合国間に対立が起これば、国際司法裁判所に提訴できる。
 放棄した千島列島にはエトロフ島とクナシリ島は含まれないという新解釈は、解釈の修正の通常の範囲を超えて条約の修正を主張するものであった。しかもこの日本の新主張をめぐって米英の意見は分かれたのだから、公正を期すのなら、当然国際司法裁判所に提訴して、その判断を仰ぐべきであった。それがなされなかったということは、新解釈を是とする裁定が出ることが期待できないからであろう。」

> あのー、前回の記事に書きましたが、サミット参加国は日ソ間に領土問題
>が存在することを認識しているはずですが ?

『北方領土問題と日露関係』(長谷川毅、筑摩書房、00年)には、92年のミュンヘン・サミットの様子がこう描かれています。

「日本にとって最大の問題は、フランスとドイツが領土問題を政治宣言に含むことに反対を表明していることであった。
 サミットの政治声明は「われわれはロシアが法と正義の原則に基づき外交政策を遂行するとのロシアの公約を歓迎する。われわれは、このロシアの公約が、領土問題の解決を通じた日ロ関係の完全な正常化の基礎となるものと信じる」という表現を含んでいた。この政治宣言とひきかえに、日本は、240億ドルの西側の対露支援を支持した。再び日本は、金で、西側の譲歩を買ったのである。
 日本は、これを外交的勝利であると大喜びしたが、結果的には、この政策は大失敗であった。……日本の行動は、西側諸国からは冷淡に取り扱われ、日本がいかに世界の潮流からはずれて「北方領土症候群」に陥っているかを露呈した。……西側では、領土問題はほとんど報道されなかった。しかも、「法と正義」という表現は、日本では四島返還と同意義にとられているが、西側諸国は、必ずしもこのように解釈したわけではない。」

これが「北方領土」問題に対する「国際認識」の実態です。そもそも「領土問題」が真に「法と正義」の問題であるなら、金で買う必要はないでしょう。結局、それだけ日本の主張に説得力がないのです。

そして面子をつぶされたロシアと日本の関係は冷え切っていき、「領土問題」の解決は逆に遠のいていきました。
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)@c103.tb.cablenet.ne.jp>

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