Posted by 金明秀 on November 25, 1996 at 00:35:20:
In Reply to: 地方公務員採用の国籍条項緩和 posted by 村岡和彦 on November 24, 1996 at 09:32:51:
どうも,村岡さん。
自治相と自治省とのあいだで若干の不調和もあるようですが,ひとまず一歩前進というところですね。
ただ,「時事問題」では外国人の公務員就任に“原則賛成”の立場で記事を書いてきましたが,僕は正直なところ,この問題をあまり軽々しくは論じるべきではないと考えています。在日朝鮮人をはじめとする定住外国人のあるべき将来像とセットでの議論ならばかまわないのですが,現状はどうも温情主義をベースに論じられているように思えてなりません。
外国人の(たとえ地方とはいえ)公務員就任は,たとえばアファーマティブ・アクションを導入するといったような,国家の秩序維持に関する大きな原理の変更をともないます。しかし,これまでのところ原理にかかわる争点とえいば,あの「当然の法理」の妥当性に矮小化されていて,国家と民族のあるべき姿にまで言及されることはほとんどありませんでした。
“そもそも在日朝鮮人は,なぜ民族的マイノリティではなく外国人なのか”という根本的な問題について,在日朝鮮人を含む日本社会全体で何らかの合意が形成されなければ,この問題の抜本的な解決はありえないはずです。なぁなぁでなしくずしに国籍条項が撤廃されるのは,長い目で見るとあまり好ましいことではないのではないかと,僕は感じています。