雑感


記事番号:2798 (1999年08月12日 00時25分57秒)
投稿者:雷小僧 (属性:日本人)
 メールアドレス:kaminari@lycos.ne.jp

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この記事には[国籍が忠誠心?疑問ですね (ミル)]というコメントが投稿されています。

内容


「国籍」議論は、面白い。

在日は、韓国籍、または、朝鮮籍を維持しながら、出来るだけ日本人と同じ
権利を勝ち取ろうとする。例えば、参政権だ。それに反対する日本人は、
「国籍」の重みを訴え、それに賛成する日本人は、「国籍」の重みを否定する。
しかし、その「国籍」の重みを一番重要視しているのは、在日ご本人達だから、
結局そこに矛盾が生じてしまう。

国籍とは通常国家から自動的に与えられる。国家は国民に、、国籍と共に
国民としての権利を与え、また、国民に義務を課す。確かに、子が親を選
べないように、国民も国を選べない。それにもかかわらず、国家は国民に
権利を与え、義務を課す。その根拠は、自分の生まれ育ったその大地を、
その国をきっと好きでいてくれるに違いない、だから、その国のために貢
献してくれるに違いない、、というものでしかない。

しかし外国人が別の国の国籍を取ろうとすると、話は変わってくる。
その非常に曖昧な根拠である、、「きっと好きでいてくれるに違いない」
というものがないから。だから、「私はこの国がこんなに好きです」という
意志表示を求められる。また、外国人が別の国で受け入れられるためには、
「自分はこんなにこの国が好きです」とアピールすることが必要となる。
呂比須がその典型的な例になるのだろうか。彼ほど日本を愛してくれる人
はいない。大方の日本人はその姿に感動し、彼は日本人として受け入れら
れた。

私は在日を日本人だと思っている。その根拠は、日本で生まれ育ったから、、
きっと日本を好きでいてくれるに違いない、、そんな曖昧なものでしかないが。
つまり、日本人が日本国籍を持つ根拠と全く同じだからである。
だから、日本国政府は彼らに日本国籍を与えるべきだし、彼らも日本国籍
を取得した方がいいと思う。「国籍」は、個人と国家の契約だから、自分の
住む地で契約を結ぶのが自然だから。その上で、自分の祖国(元祖国?)に
敬愛の情を持てばいい。もちろん、、それを選択するのは、本人達だけれど、
それによって、日本国籍を有する者とそうでない者と、権利や義務に差が
出るのは当然ではないでしょうか。

しかし、私は二重国籍には反対だ。なぜならば、戦争になったときに困る
から。日本と韓国が近い将来戦争をするとは思わない。でも、この国の人
は友好国だから二重国籍を認める、この国の人は仮想敵国だから二重国籍
を認めない、、などという選別も出来ないから。そういう意味で、一つの
けじめ、、みたいなものだと考えている。

在日が特別な存在であることは言うまでもない。国際政治に詳しいわけでは
ないが、、おそらく世界にも類を見ないのではないだろうか。世の中には、
戦争による領地の取り合いや植民地支配が至るところで行われたにもかか
わらず、、。出地主義を取っている米国などでは二世以降は在日のような
存在はもともとあり得ない、、というのもあるけれど、それより何より、
国籍を持つか持たないかで、国家からの待遇が全然違うから。だから、米国
へのニューカマーは、必死でグリーンカード(永住権ビザ)を、、そして、
その後、市民権(国籍)も取得しようとする。「在日」という存在を生んで
いる原因を歴史的に考察することはいろいろと出来るだろうが、一つに、
日本政府が「在日」に対してきちんと権利を保障してきたからだと思う。
まあ、、これについては反論もあるだろううだろうが、、。それは、日本政
府の寛大さでもあり、甘さでもあるだろうし、日韓併合の贖罪意識も多分に
あっただろう。それは評価するべきことでもだが、参政権と行政職の国籍条
項だけは認めてはいけない。それが、、「国籍」を持つ者の「権利と義務」
の最低限のけじめだと思っているから。


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