海勇者さんに質問です
記事番号:2271 (19100年06月16日 00時21分36秒)
投稿者:五番街 (属性:在米東海岸)
メールアドレス:nyako3@hotmail.com
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この記事は[Re: 「支那」にかわる呼称はあるのか(訂正)]へのコメントです。
この記事には[中国語としての「支那」 (五番街)]というコメントが投稿されています。
この記事には[こっちにもちょっとだけ首を (新Q太郎)]というコメントが投稿されています。
内容
一時休憩中の五番街です(笑)。横レスをつけます。・・・・ところで、訂正はできるだけ早く
行ってください。投稿直前に訂正を出されて、私の投稿も大幅に修正しなけれなならなくなりま
した。
まず、結論めいたことから先に書きますが、海勇者さんの考え方が不可解でしようがありません。
モ ここでいう「支那」は、中国の東南部に位置し、数千年の歴史を有する漢民族の国の、王
朝や政権の変遷を超えた通時的な固有名詞の呼称であります。
(海勇者さんの投稿)
この文章は、いろいろと問題がありますね。たとえば、「ここでいう『支那』」ってなんのことか
分かりません。第一、「ここ」ってどこですか?第二に、「ここでいう」という表現は、「ここ」
での「支那」と、別の場所での「支那」の意味が異なることを示唆していますが、「ここ」がどこ
か分からないのと同様に、別の場所も不明で、さらに、その場所での「支那」の意味もむろん分か
るはずがありません。
他にも問題があるのですが、それは省略して、どうやら海勇者さんは、【「支那」は中国の漢民族
国家の総称である】と言いたいようです。
この海勇者さんの考えが正しいものとすれば、たとえば戦前の「支那の歴史」なんて本では、非漢
民族国家である元や清は除かれていたことになりますね。そして、漢民族国家を支那と呼ぶのなら、
元や清などを指す総称があり、それが今日まで伝えられていてもおかしくありませんね。あるいは、
これらの国々は、非支那国家とでも呼ばれていたのでしょうか?
高島俊夫さんの「『支那』はわるいことばだろうか」では、海勇者さんの考えを否定するような指
摘があります。次にそれを引用します。
モ わが江戸期および明治期をつうじて、かの国の国号は「清」である。したがって
かの国としても、現在の国号を他にむかって称する際は「大清」と言い、自国内
で通事的に言うばあいには「中国」(わが国)と言うのであるが、他より客観的
に呼ぶ通事的呼称はみずから用意していないのであるから、「チャイナ」、「支
那」等に対して異論のあるべきはずもなかった。
(「本が好き、悪口言うのはもっと好き」講談社 所載)
つまり、非漢民族である満州族の国家、清は日本で支那と呼ばれており、それを不満に思っていな
かったはずだ、ということですね。
ところが海勇者さんは次のように書いています。
モ いまのところ、「中国の東南部に位置し、数千年の歴史を有する漢民族の国の、
王朝や政権の変遷を超えた通時的な固有名詞の呼称」としては、伝統的に使用
されてきた実績(とりわけ漢民族の国を指す東洋史学の学術用語として)があ
る「支那」を、しょうがなく使用しています。
これは、第一に、「支那」というコトバは漢民族国家のみを指す特有の総称であり、それに対して
現在の「中国」というコトバは漢民族・非漢民族国家およびその近隣諸国・地域を指すために、
「支那」を「中国」に置き換えることはできない、という意味ですね。それに対立するのが、満州
族国家の清も日本では「支那」と呼ばれていた、という高島さんの指摘です。
第二に、【伝統的に使用されてきた実績がある】という意味もよく分かりません。これは、現在ま
でも使用されているという意味でしょうか、それとも、江戸時代から戦後まで使用されてきた、と
いう意味でしょうか。
さて、重要なことは、この文章の主語です。一見すれば、東洋史学の分野では、「支那」というコ
トバは学術用語として、現在も多くの学者・研究者あるいは学生によって使用されている、と解釈
でき、主語は、「多くの学者・研究者あるいは学生」となりますが、高島俊男さんは、これを否定
するように次のように書いています。
モ (1946年6月7日に政府の通達が出されて以来、)かくて「支那」は分野いかんを
問わず徹底的に排除された。
学術書も例外ではなく、戦前に書かれた本を再刊したり、論文を戦後にまとめて本
にする際は、「支那」は削除されるか、もしくは言いかえられ、(後略)
この指摘が正しいとすれば、【伝統的に使用されてきた実績(とりわけ漢民族の国を指す東洋史学
の学術用語として)がある「支那」を、しょうがなく使用しています。】という海勇者さんの文章
の主語、すなわち「使用してい」る者は、じつは、海勇者さん一人ではないか、と思えてきます。
そのため、これまでのまとめとして、海勇者さんに次の質問を行います。
1. 「支那」が国家の意味として使用されたすべてのケースで、漢民族国家のみを意味する
という論証。
2. さらに、非漢民族国家の総称を提示すること。この総称が戦後に使用されなくなったのか
どうか、そして、使用されなくなった場合にはその理由の提示。
3. 「支那」が漢民族国家を指すコトバとして、現在も使用されているのか、あるいは、特
定の時期まで使用されていたのかを明確にすること。
4. 前者の場合、その実例と使用者、および、使用者の見解の提示。
ではでは。
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