Re: 学術用語として使用された「支那」の用例


記事番号:2302 (19100年06月16日 13時36分58秒)
投稿者:五番街 (属性:在米東海岸)
 メールアドレス:nyako3@hotmail.com

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この記事は[中国語としての「支那」]へのコメントです。

内容

海勇者さんの「学術用語として使用された『支那』の用例」(#2294)に対するレスをこちらに
つけます。海勇者さんの#2294も、私の#2271の後につけるのが議論の筋を追うには適切だと
おもうのですが。

さて、海勇者さん、もうちょっと余裕をもって、幅広い視野に立って考えてください。

モ 私は「「支那」が差別語でない」という「主張」はしていません。

モ 先の投稿で「とりわけ漢民族の国を指す東洋史学の学術用語として云々」と述べた部分では、
  「かつての日本語の用法では、ただ差別語としてのみ存在していたわけではない」という以上
  のことをいうつもりはありません。
  (#2294)

別に私は、アナタが「支那」は差別語でない、と主張していると考えているのではありません。

また、「・・・という以上のことをいうつもりはありません」と書いていますが、その直後に、ア
ナタが【引き続き「支那(シナ)」を使用せざるをえない。】という主張あるいは決断しているこ
とを見れば、「という以上のこと」を言っていると思いますがね。

なお、アナタの文章は非常に拙劣であるため、多重な解釈が可能になることは大きな欠点ですね。
文章の中で、無視できないという点が多すぎます。推敲を重ねてから投稿し、後で修正を入れない
ように努力してください。

さて本論です。「東洋史学」から離れて考えれば、「支那」がもっぱら漢民族を指す場合もあれば、
非漢民族を含む総称としてとして用いられていたケースもあります。たとえば、支那文学や支那語
という場合、非漢民族の文学や言語は含まれませんね。モンゴル語やその文学はこれらの定義から
除外されます。一方では、高島俊男さんや、米津さんが引用した北京亭の江頴禅さんの指摘のよう
に、非漢民族国家の清を支那と呼ぶ例もあります。

また卑近な例ですが、「支那そば」は、中国のラーメンに近いものというイメージがありますが、
むしろ、その味付けは日本独特のもので、日本産中国風麺類です。さらに、かつて支那服とよばれ
た中国服は、中国人が着る衣服の総称ではなく、そのうちの特定の衣服のみをさしていますね。

このように考えると、「支那」というコトバは多義的に用いられており、漢民族国家のみを指す場
合、非漢民族国家を含める場合、さらに、日本人がもつ特定の支那のイメージを表象していること
が分かります。これは、現在使用されている「中国」でも同様です。

たとえば、支那文学や支那語と同様に、中国文学や中国語には、非漢民族の文学・言語は含まれま
せん。その理由は、「支那文学」や「中国文学」が一般的な支那や中国というコトバの概念・定義
から離れて、特定の意味を持つように定められたものであるからです。

ご指摘になった東洋史学において、支那というコトバが漢民族国家のみを指すという定義は、支那
文学や中国文学と同様に、定められたものです。したがって、東洋史学において中国というコトバ
を漢民族のみを指すと定義することで、以前に使用されていた支那を中国というコトバに置き換え
ることが可能であると考えられます。

私は東洋史が専攻ではありませんので、現在の東洋史の分野において中国というコトバは、かつて
の支那に置き換わったもので、漢民族国家のみを指すかどうかは分かりませんが、そんなことはと
もかく、支那を使用しなくても、別なコトバをもって相当させることは無理なことではありません。

ついでにもう一つ。

モ 中国の人々のいう「中国」と、日本でかつて使用されていた「支那」は、指し示す対象や
  内容の幅に相違がある。

これは推敲された文章ですが、【中国の人々のいう「中国」】と【日本でかつて使用されていた
「支那」】を比較する理由がよくわかりません。

現在の議論のテーマからすれば、時間軸を基準として、【現在日本で使用されている「中国」】
と【日本でかつて使用されていた「支那」】を比較するのが適切とおもうのですが、この比較を
避ける格別な理由があるのでしょうか?(なお、別に回答してくれなくても結構です。)

次に、上記の文に続く文を下に引用します。

モ 現在、「支那」の置き換え語として我々日本語の話者が使用可能
  な自称としては「中国・・」や「漢・・」等があるが、

<自称>って意味が違ってませんか?それに第一文では、【中国の人々のいう「中国」】という
部分と、【我々日本語の話者が使用可能な自称の「中国・・・」】のつながりが全く分かりませ
ん(これも、別に説明してくれなくて結構ですが)。

さらに、それに続く文を引用します。

モ 漢民族の国に対する「王朝や政権
  の変遷を越えた、国号としての使用も可能な固有名詞の呼称」については適切な自称が存
  在せず、よって引き続き「支那(シナ)」を使用せざるをえない。

ここでも<自称>って間違ってませんか? さらに、「引き続き」というのもオカシイですね。ア
ナタは、今日まで引き続いて「支那」が使用されていることを証明できなかったのですから、「か
つて使用されていた『支那(シナ)』を復活させて使用せざるを得ない。」と書くべきでしょう。

もう一つ、「支那」が国号としても可能な、というのはどうでしょうかねえ。国号に代わる呼称
として使用が可能、というなら理解できますが。さらに、この部分の「国号としての使用も可能な
固有名詞の呼称」というのは、ちょっとうまく理解できません。

ということで、ワケが分からない文章につきあわされる側の苦労もすこしは考えて、国語力と文章
力および思考力を磨いて下さい。

ではでは。


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