Re2: 民団は地方参政権でなく日本国籍を要求すべきではないでしょうか?
記事番号:2519 (19100年06月26日 20時12分44秒)
投稿者:金明秀 (属性:Web管理人)
メールアドレス:mskim@han.org
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この記事は[Re: 民団は地方参政権でなく日本国籍を要求すべきではないでしょうか?]へのコメントです。
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内容
金明秀です。
積極的な国籍取得論の是非は20年近く論じられてきたものでして、議論としてはクラ
シックな部類に属します。FAQと言ってもいいでしょう。これまでの議論を大雑把
に要約しますと、「積極的な国籍取得論は、論理としてはスマートだけれども、これ
までの実情にてらしてみると現実味がない」というものです。
以下、ケグリさんとOZZYさんへのコメントです。
ケグリ>地方参政権だ、いや、国政までじゃないとだめだ、などと、不毛な議論をする
ケグリ>よりも、ずばり、日本国籍を要求した方が、いいのではないかと、思います。
ケグリ>民団は、私達が、日本国籍を取ることを恐れているのでしょうか? 組織維持
ケグリ>の為に、私達に、日本国籍を取らせたくないのでしょうか? もし、そうだと
ケグリ>すれば、その考えは、おかしいと思います。国籍を人質にとって、私達を組織
ケグリ>に繋ぎ止めようとするのは、時代錯誤です。日本国籍を取ったからと言って、
ケグリ>皆が皆、組織を離れるわけではないと思います。現に、帰化した、多くの方が、
ケグリ>民団の活動に、参加しているではありませんか。韓朝鮮民族の民族意識を侮っ
ケグリ>ては、いけません。
民団も総聯も同じだと思いますが、僕が見るかぎり、中枢部の感情や意識はもっと単純
で純粋な祖国志向のようです。つまり、彼らは亡国の苦渋と喪った国を取り戻したこと
への歓喜を非常にリアルに感じ取っており、「国籍」は誇るべき新生祖国と一体感をえ
るための重要なカギになるのですね。と同時に、「国籍」は彼らに“日本での生活苦は
異郷での一時的な苦難にすぎない”という認識の枠組み(昇華)を与え、日本における
苦境を克服する心理的支柱として機能します。端的に言うと、みなさん、かなりのナシ
ョナリストですね。民団が組織名から「居留」を消した今でも、基本的には変わってい
ないように感じます。
組織を批判するとすれば、「組織維持のためではないか」といったうがった見方による
のではなく、いまの同胞社会は純粋な祖国志向で統合できるほど単純な構造ではないと
指摘するほうが妥当でしょう。
次に、帰化した同胞が組織活動に参加しているじゃないかという点ですが、残念ながら、
これまでのところ、それはきわめて例外的な存在にすぎません。全体的な傾向としては、
帰化を望むかどうかは同胞社会への愛着の喪失の度合いと強い相関関係にあります。ま
た、国民としての権利を確保するための積極的・戦略的な帰化論を支持する人ほど、民
族性を失っている傾向がハッキリとみえます。
(福岡・金『在日韓国人青年の生活と意識』東京大学出版会を参照)
OZZY>現在「帰化」に抵抗があるのはよくわかりますが、現状のまま「参政権を」という運動
OZZY>を展開されるよりも、ケグリさんのおっしゃるように、日本の国籍取得制度を改める運
OZZY>動を展開されたほうが、在日コリアンの将来にとってプラスになるような気がします。
【中略】
OZZY>もちろん「日本風の名前」など、民族文化を犯す制度が撤廃されている、という前提に
OZZY>おいてですが。
論理としては、分かります。僕自身、学生時代からずっと積極的帰化推進論の支持者で
したし。
しかし、この議論の前提になっているのは、「民族的アイデンティティを保ったままの
日本国籍取得」ですよね。法的にも社会的にも、日本の歴史においてそのようなものが
実現されたためしはありませんし、実現される可能性がうかがわれる動きさえほとんど
ありません。
ありもしない可能性を前提にしているという意味で、積極的帰化推進論は空論にすぎま
せん。
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