Re4: 「帰化」ではなく「国籍取得+民族教育」
記事番号:2537 (19100年06月27日 23時42分54秒)
投稿者:金明秀 (属性:Web管理人)
メールアドレス:mskim@han.org
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内容
>>次に、帰化した同胞が組織活動に参加しているじゃないかという点ですが、残念ながら、
>>これまでのところ、それはきわめて例外的な存在にすぎません。全体的な傾向としては、
>>帰化を望むかどうかは同胞社会への愛着の喪失の度合いと強い相関関係にあります。ま
>>た、国民としての権利を確保するための積極的・戦略的な帰化論を支持する人ほど、民
>>族性を失っている傾向がハッキリとみえます。
>
>それでは、日本国籍を取得しなかったとしたら、民族性は、保たれるのでしょうか?
>韓基徳氏の話でも分かるように、民族団体に、関心のある在日同胞は、今でも、少数
>派です。国籍が、韓国・朝鮮だというのは、あまり、意味がないように思います。
帰化しようがするまいが、“ある種の民族性”が今後とも遠い将来にわたって保持さ
れる可能性は高いと思います。が、いずれにしても、議論がずれてます。「日本国籍
を取得しなかったとしたら、民族性は、保たれるのでしょうか?」という問題ではあ
りません。あえてそういう議論に乗っかるとすれば、日本国籍を取得しても民族性が
保たれるという保障はないし、むしろ、現状では逆の危険性のほうが高いと予想され
る、ということです。
そもそも、僕が書いているのは、どうすべきかという問題ではなく、どうであるかと
いうことです。
どうすべきかというテーマなら、チラッと書きましたが、在日がこぞって日本国籍を
取得して政治的・経済的勢力を形成するという方向性は、一つの合理的な運動戦略で
あることは確かです。(ちなみに、韓国籍・朝鮮籍を持ったまま、グローバルなコリ
アン・ネットワークを形成するというのも一つの運動戦略です。これも空論ですが。)
しかし、在日の運動勢力や日本の当局筋の意向を考えると、民族性を保ったままで在
日が大量に日本国籍を取得するということに現実味がない、と言っているわけです。
もっと現実的なシミュレーションをすると、(1)在日の一部から簡易帰化論を積極
的に支持する勢力が出てくる、(2)もともと在日の簡易帰化策は日本政府内にくす
ぶっているマイナー意見なので、1の勢力に同調する観測気球が揚がる、(3)民団、
総聯がそれに激しく反発、(4)それをうけて日本政府は、現行制度内で在日の帰化
認定を簡略化することを宣言、(5)国民的権利の保障を求めて国籍取得しようとい
う在日勢力は気勢をそがれる一方、同化的帰化希望者の申請が活性化、(6)日本政
府は大量の外国人を大量の少数民族に転化させることなく、積極的同化政策を完成、
ってなところでしょう。
このシミュレーションではなくケグリさんが考えているシナリオが実現するには、二
つの条件が必要です。
第一に、日本国籍を取得した在日とその子孫に対する民族教育を、日本政府にサポー
トしてもらうこと。ケグリさんは本当にそれが可能だと考えておられるんですか?
アイヌについてさえ、それが行われていないのに? 民族学校は差別され、民族学級
さえ満足に整備されていないこれまでの歴史をみてもなお、それを期待されるんです
か?
第二の条件は、帰化をした在日が政治的・経済的な勢力を形成するさいの受け皿とな
る組織やネットワークが存在することです。しかし、これまでの帰化者とその血族、
および日本人配偶者との子どもの数は、すでに韓国・朝鮮籍者よりも多くなっている
にもかかわらず、そのような受け皿を作り出そうとする勢力はほとんどありませんね。
「民族名をとりもどす会」が最大の勢力でしょうけど、会員数はたぶん数百というオ
ーダーでしょう。そして、近い将来に民団や総聯が積極的な日本国籍取得運動に乗り
出すとはとても考えられません。
>国籍だけが、韓国で、その他の要素は、ほとんどが、日本だという、三世・四世・
>五世が、これから、どんどん、増えていくでしょう。そして、放っておいても、五
>月雨的に、帰化が、進行していき、気づいたら、韓国・朝鮮籍者は、ほとんどいなく
>なった、という状況が、そう、遠からず、出現するのではないでしょうか?
ニュー・カマーをカウントしないなら、諸条件が現状のままとすればそうなるでしょ
うね。
>つまり、国籍ベースでの在日が、自然消滅してしまう、ということです。これこそ、
>もっとも、憂慮すべき事態ではないでしょうか?
僕はそうは思いません。上のほうに、“ある種の民族性”と書きましたが、それをフ
ォローする受け皿さえあれば、別にかまわないと思います。それは、李修二さんの生
協案かもしれませんし、このハン・ワールドの発展形かもしれません。
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