日系の国家意識と在日の参政権になんの関連が?
記事番号:2629 (19100年06月30日 18時41分37秒)
投稿者:金明秀 (属性:Web管理人)
メールアドレス:mskim@han.org
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この記事は[Re: 日系米人の存在はは米国の植民地政策の結果ですか? :それと参政権となんの関連が?]へのコメントです。
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内容
>しかしあなたの書きっぷりからうかがえることはは、彼のようなことは韓国人全
>体を通してもありえないか、あるいは その友人がよっぽど韓国人としては異常な
>教育をうけたのに、わたしにはそれが一般的な韓国の歴史教育だと偽っていたこと
>になりそうですね。
もっと単純に、あなたは在日韓朝鮮人、韓国系米国人、韓国人の違いが認識できて
いないということが分かるだけです。もっというと、在日韓朝鮮人の民族史につい
てもほとんどご存知ないんだろうということがうかがわれます。
> しかしガキの水掛け論になってはお互い時間の無駄ですから、もう少し客観的なデータを
>お互い持ちよってこの件を論じあいませんか?ささやかな提案ですが。
その前に、フウテンのぞうさん、まずは常識として、ルールを読んだうえ
で発言してください。
>同情どころか尊敬ももたず、奴等“クロンボー”は教育程度の低い(朝鮮人より劣った)民族
>だなんて顔で彼らを見るからLA暴動では黒人が韓国人「だけ」集中的におそって恨みはらし
>たんですよ!
フウテンのぞうさん風にコメントすれば、そのことと在日の参政権がどう関係する
の? 思い付いたこと、目についたことなんでも“だめもと”で書いてみるようで
すね――ということになるかな。
4・29LA暴動についてはすでにいろいろと学術的な分析がなされており、韓国
系の移民一世を中心としてアフリカ系に対して強い差別意識を持つ者がいたことも
暴動の原因の一つであると指摘されています。しかし、暴動の背景や原因として指
摘されている複合的な要素のなかで、それだけを強調する論者はまずいませんね。
ちなみに、LA暴動に関する研究の多くが、暴動前と暴動中にマス・メディアによ
って韓国系とアフリカ系の対立が過度にあおられたことが最大の原因になったと指
摘されています。そして、あなたの主張は、そういったメディアの報道を極度に戯
画化したもののように思えます。
客観的な議論をお望みなんじゃないんですか?
最後に本題です。
>私がいいたいのは、われわれ在米日本人はこうやって一歩ずつ差別と戦いながらいまの在米
>日本人の地位と信用を勝ち取ってきたということ。そして在日朝鮮人の皆さんにも日の丸の
>もと、同じ覚悟がおありですか?と問うているのでありやす。
「日の丸のもと」かどうかは時期によって違いますが、在日韓朝鮮人が差別と戦い
ながら日本における地位と信用を勝ち取ってきた、ということは言えます。
なお、日系アメリカ人と在日韓朝鮮人はその民族史において類似点が多いため、と
くに二世以降の日系アメリカ人には、在日韓朝鮮人の主張に共感を覚える人が多い
ですね。フウテンのぞうさんは理解しにくいのかもしれませんが、ここハン・ワー
ルドにも日系から多くの応援が寄せられていますし、僕がかつて所属していたUC
LAのアジア系アメリカ人研究所においてもそのことを感じました。
そうした中で、日系と在日の最大の違いは、国籍と参政権をめぐる政治的な体験と
意識にあると僕は考えます。
「帰化の権利を剥奪されていたため、日系移民はアメリカの政治組織から疎外され
た。……日系差別主義者との抗争において、日系移民はみずからを守るために政治
領域に参入するというオプションを持つことはけっしてなかった。日本政府の外交
に頼るか、法廷を通して不公正の是正を求めるか、フェアプレイと正義というアメ
リカの抽象的な感性に訴えるしかなかった。……こうした政治的権力の欠如が日系
移民史の中心的なテーマなのである。」
Yuji Ichioka 氏の“THE ISSEI”の序文からの引用です。移民の地で懸命に同化し
ようとふんばったにもかかわらず、黄禍論のなかで国籍取得の道を閉ざされ、主体
的に政治的権力を発揮することができず、ヨーロッパ系の理解者に情緒的に訴える
ことしかできなかったことへの苦渋の念があらわれています。こうした歴史体験と
それに起因する意識があったからこそ、日系の政治参加率はアジア系マイノリティ
の中でもっとも高くなっている(今度は閣僚も誕生したようですね)。
一方の在日韓朝鮮人は、植民地時代は日本国民とされたにもかかわらず政治的な主
体性は大きく制約され、解放直後は日本国民のままであったにもかかわらず外国人
と“みなす”というワケの分からない措置によって政治的な権利を剥奪され、サン
フランシスコ講和後は義務は国民並みに科せられたにもかかわらず権利は外国人と
して制約され、、、、
というように居住国日本に国籍をめぐって一方的に翻弄されてきた歴史を持ってい
ます。だから、日本国籍に信頼をおくことができず、朝鮮半島に誕生した新生祖国
に心理的な支柱としての役割を求めて、韓国・朝鮮籍に固執してきた。
当たり前のことだけど、日系と在日、それぞれの歴史体験があり、その中で意識と
生きざまが形成されてきているということ。
両者を比較して何かを主張しようとしているなら、歴史から切り離して安直に居住
国に対するナショナリズムのみを分析基軸にするのはやめませんか。
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